キャリア回顧録:公認会計士試験の勉強

公認会計士試験の勉強は、正直それほど苦ではなかった。大学生で時間があったのも大きい。試験勉強で得た知識が実務で活きたかというと、残念ながらそれほどのものはない。特に、会計士をやめてからは全く活きることはなかった。

ただし、学生時代それほど真剣に勉強してこなかったのもあり、自分の中での勉強法みたいなものはこの時に確立された。

会計士試験は、当時、簿記、財務諸表論など計7科目あり、1つの科目を取り上げても膨大な学習量だった。例えば、租税法というのがあるが、その中に、所得税・消費税・法人税があるといった具合だ。

その割に、試験では意外と知識を問われる。試験前に勉強したものは思い出せるが、かなり過去に勉強したものは記憶が薄れてしまう。したがって、自分は、各科目を最初に勉強する際に、知識の定着を狙わず、「理解すること」と「次にもう1周最短で勉強するための整理」を意識した。結果はこれらがうまくいったようだった。これから大きな試験勉強をされる人には参考になるかもしれない。